大井松田のベタ撮り河津桜 [写真]
野山の花々が一気に咲き始めました。
油断するとすでに春は過ぎ去り、いつの間に夏になっている・・それほど時間の経過に無感覚な自分がいます。
TVやネットでしきりと報道されていた神奈川県大井松田(西平畑公園)の河津桜を見に行きました。
見学したのは3月5日頃で少し花びらは散り始めていましたが、今は葉桜状態だそうです。
桜の木が斜めになっているのは傾斜の険しい場所に生えているからで、カメラを傾けたのではありません。
CMや広告、カタログで傾いた写真は滅多に見ませんが、ウエディングの世界では一部流行だそうです。
動きを出すのに傾ける、空間をあける、ハイキー調、ぼかす・・それは記録写真じゃない作品づくりの為に。
しかし記録だろうが作品だろうが写真は基本真っ直ぐに撮るものです。昔、素人はカメラを傾けて撮りたがり、一方プロは傾かないように訓練しました。
動きを出すのに必ずしも傾ける必要はなく、構図を考えたり人物に動きのあるボーズをさせるのも方法です。そしてボーズを付けるのもカメラマンのスキルやセンスです。式でも披露宴でも新郎新婦がボーツと突っ立っている事などありません。雛人形ではないですから必ず動きはあります。
中には傾けて効果のある写真も否定はしません。真っ直に整然とした写真の中に傾けた写真がレイアウトされると効果が増します。肝心なのは<表現するのに傾ける事が必要か>です。格調あるウエディング写真は整然と撮られていて気持ちの好いものです。実際、意図もなく傾いた写真ばかりですと見ずらくて情緒不安定になります。
<傾ける、無駄な空間を作る、ぼかす、ハイキー、ローキー、ハイコン、セピア調、モノトーン、砂目、ETC・・・>
今、斬新だと思われている事も昔のフォトグラファーが試してきた事ばかりです。テクニックは目的ではなくて、あくまでも手段です。
2015.3.18